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親日家の国『マケドニア』【2016年4月号No.157】


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■ ○○生誕の地『スコピエ』

 ブルガリアからギリシャへ行くつもりだったが、少し迂回すればマケドニアにも行けると考え「ぶらりマケドニアの旅」に予定を変更した。マケドニアからイメージできるものは何もなく、何の予備知識もないまま、首都のスコピエに入った。街は、首都というよりも、栄えた地方都市といった感じだ。目抜き通りを歩くと、マザーテレサの像を発見した。なんと、マザーテレサ生誕の地で、18歳まで住んでいたらしい。またアレキサンダー大王の故郷だというからさらにビックリだ。日本車人気はここでも健在で、ホンダの販売店もある。旧市街に入ると、聖スパス教会が目につく。火の見櫓のような建物があるユニークな教会だ。

■ 親日家

 日本政府はマケドニアに対し、ODA支援を10年以上続けており、マケドニア人には『親日家』がとても多い。村上春樹や吉本ばななの本、音楽であればピチカートファイブなどが有名らしい。また、日本映画も普及していて、黒澤映画などは、僕よりもずっと詳しいと言える。見知らぬ遠くの国で、いかに日本が慕われているかを知り、嬉しい気持ちが込み上げて来た。
人口200万人という南東欧の小国であるマケドニアを知る日本人は少ないと思うがマケドニア人から見た日本は、非常に身近な国であるのだ。

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■ 物価と治安

 旧市街には、古い街並みが残っている。腹ごしらえをするために適当な店に入ると、地元のおっちゃん達が昼間からウオッカを飲んでいた。さすが旧ソ連圏だ。例のごとく「飲むか?」と聞かれたが、丁重にお断りした。食事も美味しく食べられ、物価も安い。治安も日本並み、むしろ日本より良いかもしれない。

■ 最後のオチ

腹も満たされ、駅でギリシャ行きの電車を待つ。予定の時間が過ぎても到着の気配はなく、待てども待てども電車は来ない。かといって、その場を離れるわけにも行かない。なす術もなく半日程待ち続け、ようやく電車が到着した。最後にこんなオチがあったとは…

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