■ ちょっとブレイク
8月に旅行に行って来ました。今回はヨーロッパ横断編を中断し、番外編として『スリランカ』を紹介します。
■ コロンボ
成田から、マレーシアのクアラルンプールを経由して、スリランカのコロンボに入った。コロンボはかつての首都(1985年にスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテに遷都)で、経済の中心地であるとともに、スリランカ最大の都市だ。街に出ると、トゥクトゥクと呼ばれる三輪タクシーの客引き達が僕を取り囲む。『乗車への執拗な勧誘』という久々の感触に「スリランカに来た!」という実感が湧いて来た。雑多な街を一巡し、昼食に『スリランカカレー』を食べてから、今回の旅の目的地『ゴール』に向かった。
■ ゴール
ゴールは、スリランカの南西の先端にある街で、旧市街は、世界遺産として指定されている。スリランカの植民地支配の縮図的な歴史を持ち、ポルトガル・オランダ・イギリス等、ヨーロッパの国々が支配を繰り返した。18世紀に西欧人が建設した城塞都市の典型的な例であり、現存する城壁の中では、アジア最長を誇る。2004年のスマトラ沖地震による津波では、特に南部に甚大な被害が出たが、列強が築いた強固なこの砦が街を守った。
■ バワ建築
ゴールでは『ジェットウイングライトハウス・ホテル』に宿泊した。このホテルは、スリランカが生んだ熱帯建築の神様と称される建築家『ジェフリー・バワ』の建築として有名だ。西洋建築のホテルとは一線を画しており、地域の自然や風土・文化が存分に取り入れられている。屋外と屋内の連続性にこだわった開放的な造りは、そこにいるだけで優雅な気分になれる。ホテルの造りもすばらしいが、サービスにおいても非の打ちどころがない。心地よい時間の中で「一流とは、最高の空間と、最高のホスピタリティーが重なってはじめてなし得るものなのだ」と、改めて実感した