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「たねから見える私たちの未来」 No1 238


2023-01

今日あなたは何を食べましたか?
その食べたものはどんな「たね」からできていましたか?
考えたことがない方が大半かも知れませんね。
お米は稲のたね、パンやパスタは小麦のたねですね。
日本人のソウルフードの味噌汁、醤油、豆腐は大豆のたね。
ビールや日本酒もたねが無いとできませんね。
そうなんです、私たちは何気ない日常の中でたねと密接に繋がっているのです。

たねが無ければスーパーやコンビニから食べ物が消えます。
たねが無くなれば私たちの命も無くなるのです。そう、あなたも私も。
そんな命のたねの視点から見える私たちの食や社会そして未来を一緒に考えてみませんか。

 こんにちはSeedおじさんです!みなさんは、野菜はどこで購入していますか?スーパーですか?八百屋さんですか?いやいや自分で育てていますか?

 今回は、市場に流通する野菜のたねについてお話しします。スーパーに入ると先ず私たちを歓迎してくれるのは大概生鮮食料品、なかでも果物や野菜ですよね。野菜コーナーでは綺麗に形の揃った野菜たちが目を楽しませてくれます。さてこの野菜たちは一体どんなたねから育っているのでしょうか。

 群馬県産のほうれん草、熊本県産のトマト、県内産のブロッコリーと産地が表示してありますよね。実はそれらの野菜のたねは海外から輸入されたものだということを知っていましたか?市場に流通する野菜の約90%のたねは、海外で採種されたものなのです。意外ですよね。産地表示はたねからの産地ではなく栽培された地域のことなんですね。そして海外産のたねのほとんどが交配種(F1種)といって、一斉に発芽して(!)同じ大きさに育つ(!)ため流通しやすく、農家さんにとっては

 こんにちはSeedおじさんです!みなさんは、野菜はどこで購入していますか?スーパーですか?八百屋さんですか?いやいや自分で育てていますか?
生産性効率性が大変良い、私たちのフードシステムの中では優等生のたねなのです。

 たね屋さんの品種改良の企業努力は素晴らしいですね。でも、そんな優等生のたねは、未来へ繋ぐことはできないのです。その理由は?(次回へ続く)