■ ヌメア

　南の島の太陽に照らされたヌメアの街は、パステルトーンのビルとコロニアル風の店や住宅が点在している。原色の花々が咲き、濃緑の並木が続く様は、南国を強く感じさせる。街の隣には、白いヨットが係留されたモーゼル湾の真っ青な海が広がり、空のブルーは限り無く遠い。緑の丘と、青い海の間に広がるヌメアは、パレットを広げたような街だ。

■ カナール島

　ヌメアのアンスバータから５００ｍほどしか離れていないカナール島は、タクシーボートで５分程度で行ける小島だ。これだけ近くにありながら、珊瑚礁が比較的自然の状態に保たれていて、海洋生物の宝庫となっており、シュノーケリングを楽しむ絶好の場所と言える。

■ 幻の鳥

　市街を一望できるＦＯＬの丘や、夕日の眺めが最高のウェントロの丘など、お勧めスポットはいくつかあるが、個人的なベストスポットは、リビエルブルー州国立公園のトレッキングだ。運が良ければ、幻の鳥と言われ、ニューカレドニアの国鳥でもある『カグー』に出会える。日本語を話せるガイドと、現地の裏話を交えた会話をしながらのカグー探し、とても楽しいひとときだったが、結局カグーは現れなかった。帰りのバスから外を眺めていると、カグーらしき鳥を発見、バスを止めてもらい駆け降りた。ニューカレドニアの旅は、カグーとの遭遇という感動のクライマックスで幕を閉じた。