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山宮浅間神社 2007年11月


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 富士山本宮浅間大社の元宮である山宮浅間神社をご存知でしょうか。古代から聖域とされてきた場所だけに、専門家からの認知度は高く、村山浅間神社に優るとも劣らない『日本有数のパワースポット』として知られています。


■ 概要

 富士山本宮浅間大社の社伝によると、平安時代初期に、山宮の地から現在の大宮の地に社殿を移したと伝えられています。この伝承からも浅間大社と山宮浅間神社とは密接な関連を持っていたことがよくわかります。また、明治初年までは年中行事「山宮神幸」が執り行われていました。

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■ 本殿のない神社

 山宮浅間神社には本殿が無く、そこに結界があるだけです。理由は「本殿を建設すると、途中で大風に見舞われ吹き倒れてしまうから」なのだそうです。実際に、度重なる大風に本殿建設を断念したという伝承が残っています。

■ 祭祀遺跡

 遥拝所の周囲からは、鎌倉〜室町時代を中心としたカワラケと呼ばれる神事のために使われた素焼きの破片が多く見つかっています。山宮浅間神社は、特徴的な形態を示す祭祀遺跡でもあり、浅間信仰の根源を考える上でも極めて重要な遺跡であるといえます。

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山宮浅間神社(富士宮市山宮740)
浅間大社の社記によると、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国の賊徒を征伐するため駿河国を通られた際、賊徒の野火に遭われました。尊は、富士浅間大神を祈念して窮地を脱し、その賊徒を征伐されました。その後、尊は山宮において篤く浅間大神を祀られたと伝えられています。