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西山本門寺 2007年12月号


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 富士五山のひとつに数えられる名高い寺『西山本門寺』は、貴重な文化財が多数残されています。今回は見どころ満載の西山本門寺をご紹介。

■ 黒門からの参道

 西山本門寺は、朝廷より下馬札を許された由緒ある寺院です。下馬札のある黒門から、石段を登る参道は雄大そのものです。境内でひときわ目をひくのが、巨大な木造建築の本堂と樹齢400年の銀杏の巨木、そして大きな鐘楼だ。私が訪れた際には銀杏の実がそこらじゅうに落ちており、実を拾った者は落葉を集めてくださいという旨の立て札とほうきがあった。

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■ 開山

 康永2年(1343年)に日第が開山したと伝えられる西山本門寺は、富士五山のひとつというだけでなく京都要法寺、伊豆実成寺、保田妙本寺とあわせて『興門八本山』のひとつにも数えられる。

■ 信長の首塚

 寺裏には、日本でも類をみない樹齢450年の柊(ひいらぎ)の大木とともに『信長の首塚』がある。柊は魔よけの意味があり、首塚の近くに植えるらしいのですが、光秀が必死で探しても発見できなかった信長の首は、西山本門寺に安置されていたのです。

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西山本門寺(芝川町 西山671)
富士五山とは、鎌倉時代の終わり頃、日蓮宗開祖である日蓮の高弟日興及びその弟子たちによって開創された日蓮宗系の由緒寺院五ヶ寺のことをさす俗称です。上条大石寺、北山本門寺、西山本門寺、小泉久遠寺、下条妙蓮寺からなる。