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陣馬の滝 2008年1月号

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 いたるところで湧水が湧き出しており、富士宮市でも有数の景観を誇る猪之頭地区は、個人的にも大好きでよく行く場所です。見どころも多い猪之頭地区ですが、今回は名水として知られる『陣馬の滝』をご紹介。

■ 特徴

 富士山の湧水が源の五斗目木川(ごとめきがわ)にかかるこの滝は、源頼朝が一一九三年に富士の巻狩りを行った際に陣を張った場所に由来して『陣馬の滝』と名付けられたそうです。名水を求めて県外から訪れる方も多く、周辺では湧水群を利用して、わさび田や養鱒場がつくられています。『規模は小さいが清涼感あふれる美しい滝』です。

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■ 周辺

 滝に隣接する遠照寺境内裏側には、頼朝が陣を張った際に滝壺から見つかったと伝えられる『太鼓石』と呼ばれる太鼓の胴のような石があります。近くにある、頼朝の家臣『畠山重忠の駒止桜』や『曽我八幡宮』『猪之頭公園』などと合わせてまわると良いでしょう。

■ その他の楽しみ方

 東海自然歩道を利用すれば高原ハイキングも楽しめます。陣馬の滝から小田貫湿原や田貫湖への所要時間は約一時間ほどとお手軽ですので、時間に余裕のある方は、是非トライしてみてください。私はまだトライしたことはありませんが…

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陣馬の滝(富士宮市猪之頭)
上流からの水の流れと、溶岩層の隙間から沸き出す水が滝をなしている。白糸の滝と同様に、富士山麓の湧水の仕組みの一端をみることができる。猪之頭には、道祖神や馬頭観音などが多く、ひっそりとたたずむその姿は、訪れた人に心のやすらぎを与えています。