上の写真を見ていただきたい。これは、富士宮市内に残るトーチカ(機関銃や砲などを備えた、コンクリート製の堅固な小型防御陣地)跡です。戦後六十年以上が経過しましたが、今なお残る『戦跡』が地元にも多くあります。これらの戦跡は、戦争が紛れもない事実であったことを証明すると共に、私達が未来に向かってすべきことは何なのかを考えさせてくれます。
戦後生まれの私には、戦争の是非を論じることはできません。しかし、現在の私達の生活は、多くの犠牲者やその関係者の悲しみの上で成り立っていることを再認識し、後世に伝えていかなければならないと考えます。
■ 上井出周辺
富士宮市上井出にある若獅子神社は『陸軍少年戦車兵学校』跡地としても知られています。境内には、当時のまま残る門柱や、サイパンからの帰還戦車があります。周辺には、戦車の防空壕跡や操車場跡などもみられます。
■ 猪之頭周辺
トーチカ跡は、猪之頭地区にあります。この地区には、兵舎跡・馬の水飲み場跡・消火栓跡など、多くの戦跡が残っています。
※若獅子神社以外の戦跡の 詳しい所在地等は、現場 保護の考えから、公表を 控えさせていただきます。
若獅子神社(陸軍少年戦車兵学校跡)富士宮市上井出2317-1
昭和40年12月、陸軍少年戦車兵学校跡に戦没同窓生の慰霊・顕彰のため、若獅子の塔を建立。建塔20年を期に(昭和59年10月)富士山本宮浅間大社・靖国神社の御教導により、永久平和への祈りをこめ神社造営を発起顕彰会々員729名の奉賛によって若獅子神社が創建されました。
若獅子神社公式ホームページ http://www.wakajishi.jp/