■ 不動信仰の行場
宇賀神を祀る本堂裏の岩壁にある小滝の側には、上野の寛永寺から船で運ばれたと伝えられる石不動が、朱の剣を握り、目を剥き出した形相で見下ろしています。かつてこの場所には、不動尊の守護寺である『大岩山出水寺』があったと云われています。また、岩場の割れ目にはお堂を護っている大きな白蛇が住んいるという『白蛇伝説』が言い伝えられています。岩場の奥座には石像弁財天が祀られ、修験道の不動信仰の行場とされ、白蛇を崇める霊地であったと考えられています。
■ 出水八幡宮
境内には、出水不動尊をはじめ弁財天なども祀られています。また、富士宮市指定の湧水池や保存樹林もあり、様々な角度から楽しめます。
■ 湧水池と樹林
日量約810㎥の湧水量があり、古くから農業用水などに利用されてきた湧水池は、富士宮市第5号湧水池として指定されています。また、目通り3m級の巨木6本を含む3,891㎡の樹林は第12 号保存樹林として指定されています。