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大岩堤【2009年9月号】


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■ 由来

 大岩灌漑貯水池は、江戸時代中期の終わりである明和七年(一七七〇年)桜町天皇の御代に着工し、安永元年(一七七二年)後桃園天皇の御代に完成した由緒ある農業用溜池です。十代将軍家治が治める当時の幕府は経済が困窮しており、時の老中であった田沼意次は窮状回復のために植産振興を計りました。大岩堤は、水田振興のため発起した大岩の農民により造られた貯水池であり、およそ二四〇年前の大事業でした。現在は、NPOビオトープ大岩により整備・管理され地域活動の拠点となっています。

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■ 環境

 大岩堤は、隣接する滝沢川の清流を取り込んでおり、六月頃には多くのホタルが飛び交う様子が見られます。堤の周りには河津桜やハスの花なども咲き、楽しみのひとつです。また、池の中にはカモの親子が泳いでおり、心を癒してくれます。

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■ NPOビオトープ大岩

 NPOビオトープ大岩は、堤での魚釣り大会・写生大会・滝沢川下り・堤周辺植樹など、多彩な活動をおこなうことにより、大岩堤の自然環境整備を核とした地域活性化に努めています。

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