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世界が大変!!エボラ出血熱【2014年10月号No.139】


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■ エボラ出血熱とは

 最近、西アフリカを中心として『エボラ出血熱』が大流行しニュースでも話題になっています。エボラ出血熱とはエボラウイルスが引き起こす急性熱性疾患の感染症であり、ワクチンや治療法が無いことから、人に感染すると死亡率が50~90%と危険なウイルスです。エボラ出血熱の症状のほとんどが発熱・頭痛で、その他に胸痛や各器官からの出血があるようです。感染源はアフリカに生息するコウモリだといわれています。そのコウモリに噛まれたり、コウモリからサルなどに感染して、その肉を食べたことにより、人に感染したと考えられます。感染力は強いですが、基本的に空気感染をしないため、感染者の体液や血液に触れなければ感染しません。

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■ どうして大流行?

 エボラ出血熱は空気感染しないのにアフリカでは感染者が二千人を超え、国際的な緊急事態を宣言する程になっています。拡大する理由として、アフリカでは死体に手を触れるという儀式があることや、注射器の洗浄を行わず、他の人にも同じ注射器を使用しているという事が考えられます。感染者を特定して隔離すれば拡大を食い止めることが出来るのですが、現地では医療機関を信頼している人が少ないことから、感染しても病院に行かない人が多いそうです。

■ ZMappの効能

 ワクチンや治療薬が無いといわれていますが、最近は『ZMapp』という未承認薬が期待されています。実際、数人の医師に投与した結果、回復した人がいるようです。しかし、薬の投与後に亡くなっている人もいるため、承認されるにはまだ時間がかかるかもしれません。


感染症予防法

ウイルスがありそうな場所には近づかない
マスクを着用する
外出後は手や鼻を洗浄する
手で顔をむやみに触らない
普段から体力や免疫力をつけておく

現在、日本でエボラ出血熱の感染者はいません。しかし、飛行機などを通じて感染する可能性があります。この予防法を、常日頃から試してみてください。