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人生攻略のてびき【2020年5月号 No.206】File.0003

不安を断ち切る
      唯一の方法!!

このコーナーでは、人生100年時代を豊かに生きるための方法を提案します!

 新型コロナウイルス感染症に関わる緊急事態宣言が発令され、日本中が不安の渦に巻かれています。それだけではなく、富士山の噴火や、大地震、病気など、多くの不安を抱えながら日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、不安を断ち切る方法について考察します。

■ 不安はどこから来るのか?

 人は、次の三つの事柄に意識を集中したとき、強い不安を感じます。

① 起こり得る事象が自分にとって有害
② ①の起こる期限が明確でない
③ ①②の問題の解決方法が不明

 ここで重要なのは③で、人は『自分に制御できない事象の可能性を想像した時』にはじめて不安に陥るのです。逆に言うと、それを認識できなければ不安とは無縁となります。「知らぬが仏」がこれに当たります。

■ 不安を断ち切るには

 不安を断ち切る方法は、たった一つのルールを厳守するだけでOKです。

◆ 自分がコントロールできることだけ  に意識を集中する。

 不安とは、一種のパニック状態を指し、冷静に判断ができれば、そのほとんどは対策を講じられます。あらゆる事象に対して、自分ができる事は意外と少なく、現実に目を向け、根拠に基づく解決方法が明確な事だけを考えて行動すれば、おのずと不安はなくなります。新型コロナウイルスに関しては、三密を避けるだけで感染リスクは劇的に下がります。富士山の噴火は、何日も前から予兆があるので、逃げる猶予は十分あります。大地震は昭和五十六年以降築の家に住んでいれば、倒壊は
しませんので、家具等の転倒防止策をとりましょう。しかし、『自分がコントロールできることだけに意識を集中する』と言っても、私たちを取り巻く環境は、集中できない状態にある場合がほとんどです。ここからは『自分がコントロールできることだけに意識を集中する』ための環境作りについて具体策を提案します。

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■ ニュースを見ない

 ニュースのほぼ100%は、自分にとって関係のない事柄です。当たり前の事象はニュースに成り難く、ニュースで取り上げられるのは、特殊な事象や極端な事象であることを覚えておきましょう。また、自分に関係のある事柄は、ニュースを見なくても勝手に情報が耳に入ってきます。新聞等も、自分にとって必要な情報以外は読まない方が有益と言えます。

■ スマホを持たない

 スマホは大変便利な道具ですが、次の質問に自答して下さい。『スマホを持った事で、あなたの時間は増えましたか?』ほとんどの方が、時間が増えたとは答えないと思います。むしろ、時間に追われている人の方が多いのではないでしょうか。これは、食べ放題のお店に行くのと同じで、お腹が一杯なのに『もっと食べなければ』という心理が働くからです。つまり、常にオンラインである
ことで、重要でない情報を追ってしまったり、SNSなどを通して、不必要な情報がとめどなく入って来ます。更に、知人からという理由で不安を煽るような情報を根拠なく信じ、他の人にもその情報を拡散してしまうことで、不安の連鎖が起こります。

■ 携帯電話の音やバイブを切る

 ストレスと不安は密接な関係にあります。また、集中力が欠けた状態は、正確な判断力を失わせます。特に、集中している状態が分断されると、ストレスが蓄積されるだけでなく、再び集中するまでにはとても時間がかかります。電話は、時間やタイミングを問わずかかって来てしまいますので、携帯電話の音やバイブを切りましょう。着信履歴が残りますので、余裕のある時間に、こちらから掛け直す方が有効です。

■ まとめ

 世の中が便利になっても、人間の能力が飛躍的に伸びた訳ではありません。一人の人間としてできる事はとても限られていますし、出来ないことを考えても仕方がありません。不安を抱えながら生きるより、自分がコントロールできる範囲で生活を送り、不安なく充実した人生を送る方が得策ではないでしょうか。

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