■ ホイアン

　トゥボン川の河口に位置するホイアンは、世界遺産にも登録されている古い港町で、かつてあった日本人街のなごりが色濃く残っている。中でも日本橋と称される橋は見ごたえがある。情緒溢れる町を惹き立てているのが、町のいたる所にある提灯だ。ホイアン名物とも言える提灯の魅力に負け、思わず僕もお土産として購入。友人から「まだまだ旅は続くのに、どうやってもって帰るの？」と笑われてしまった。ところで、ベトナムの高校には、伝統衣装の白いアオザイを制服とする規定がある。そのため、ベトナムを旅すると純白のアオザイを着た女子高校生をよく目にするが、その清楚で純粋そうな格好はとても印象的で、好感が持てた。

■ ニャチャン

　風光明媚なビーチや島々があるニャチャン。7キロにも及ぶ美しい砂浜と、年間を通じて好天が多いため、ベトナム随一のビーチリゾートとなっている。日本人に対しても非常に友好的で、とても居心地の良い町だ。ニャチャンの最大の市場「ダム市場」は、外国人旅行客のみならず地元民の重要な台所の役割も担っているため、朝から夕刻過ぎまで多くの人で賑わっていて、ブラブラしているだけで楽しい。滞在中は、ビーチ→市場がお決まりのコースだった。ビーチ近くには、安くて美味しい焼肉店があり、毎日のように通い詰めた。

■ ホーチミン

ホーチミンに入ると、スクーターやスーパーカブの多さに圧倒された。お勧めの『メコンデルタツアー』では、漁や水遊びをしたりしている子供たちや、水上生活者の船とすれ違ったりと、人々の生活に触れることができる。途中味わった、ココナッツキャンデー工場での出来立てのキャンディーの味は忘れられない。
　ホーチミンの競馬場では、常連らしき小柄なおっちゃんが「次はコイツが来る」と毎レース教えてくれたのでそこそこ勝てた。夜の屋台では、コムボーと言う牛肉炒めライスが絶品で、毎晩と言っていいほど食べた。ある日の夕方、空き地でサッカーをしている若者達と、ベトナム対日本の試合をやった。現地人との本気の交流こそ、旅の醍醐味ではないだろうか・・・