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発達  色とりどり


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■色とりどり3 【2017年5月号No.170】

子どもの世界。どうやって交友関係を築いていくのか?

これにはマニュアルはありません。家庭というコミュニティから出て、小さな集団から行動範囲も徐々に広がり、少しずつ少しずつ学んでいきます。
家庭から離れてそれを初めて学ぶ現場は、幼稚園や保育所、託児所ではないではないでしょうか。
どんな子と出会って、どんな友好関係をどのように築いていくのか。どうやら、子どもの目線と大人の目線は違うようです。
「またぁ、そんなことして。それっていじわるしてるの?」「うん。」という、指導員と子どもとの会話。
新しくきた自分よりも年下の子がどうしても気になります。
指導員から、「いじわるしてるの?」と聞かれると、自信を持って「うん」と答える子どもに、「正直者!」と褒めてあげたいところですが、そうもいきません。
「そっかぁ。いじめたくなっちゃうのかぁ。気になるんだね。お友達になりたいのかな?」と訊ねると、「うん。そうかも。でも、やっぱりちがうかも。だって、いちいちいろいろ聞いて来るんだもん。」と答える。
「それはね、お兄ちゃんになった証拠だよ。今までは色んなことを教えてもらったり、真似をしたりしてたでしょ。今度は、小さい子に、いろいろ教えて上げられるお兄ちゃんになったんだよ。」
その子のことが嫌いじゃないのに、何だか意地悪をしてしまうという経験を持つ人は、少なくはないのでは・・・。
意地悪をしている状況だけを見て、単に衝動性が強いとか、性格が悪いとかで説明はつきません。
こういう衝動は、誰もが持っている感覚なのです。それを、正しく理解させていくのも、私たちの使命です。


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