■ グアテマラシティ

　ホンジュラスからグアテマラの首都、グアテマラシティに入った。政治・経済そして文化の中心地であるとともに、中央アメリカ最大の都市だけあって、街は活気に満ちていた。ガイドブックでは治安の悪い街として名高いため、観光客は多くはないが、たくさんの人で賑わう日中は、危険な感じはなく、むしろ親切な人が多かった。しかし、夜になると様子は一変、旧市街などはとても歩ける雰囲気ではなかった。

■ グアテマラ富士

　グアテマラシティからバスで１時間ほどの場所にあるアンティグアには、標高３７６６ｍのアグア火山がある。標高といい、容姿といい、富士山にそっくりなこの山を、在留邦人は『グアテマラ富士』と呼んでいるらしい。アンティグアの街を一望できる『十字架の丘』からグアテマラ富士を眺めていると、故郷である富士市とのイメージが重なり、「十字架の代わりに桜があれば、パーフェクトだな」などと、勝手な想像が広がると同時に、強い親近感が湧いて来た。街に戻り、バロック様式の美しいラ・メルセー教会を観た後、中央公園近くのカフェでゆっくりと昼食をとった。

■ アティトラン湖

　世界一美しい湖と称されるアティトラン湖は、８万４千年前の火山噴火によってできたカルデラ湖で、中米で最も深い湖だ。たかが湖と思っていたが、周りの山々との調和が超絶の美しさとなり、圧倒される程の感動を得た。湖畔には、風俗や衣裳の異なる７つのマヤ族が住んでいる。

■ 大ちゃんとの再会
　観光気分を満喫し、グアテマラ第２の都市、ケツァルナンゴに向かった。ある日本人宿で、大ちゃんと落ち合う予定だ。ケツァルナンゴは、スペイン語のプチ語学留学のメッカでもあり、毎年多くの短期留学生が訪れる。大ちゃんとの再会を果たしたケツァルナンゴの夜は、お互いの旅の話で盛り上がり、朝まで語り明かした。次はいよいよ、中米の旅の締めくくり『メキシコ』だ。