放課後等デイサービスcococolor 富士宮

■色とりどり1 【2017年3月号No.168】

「私のお母さん絵がうまいんだぁ。お花の絵がすごく上手なんだよ。」
その言葉をきっかけに、パソコンでコスモスの画像を一緒に見て、
「それじゃぁこれ一緒に描いてみようよ、見ながらなら描けるよ。
お母さんだって上手なんでしょ。」こんな声掛けだけで、
子どもは素直に取り組みます。大人なら、初めてチャレンジする事は、
不安が先に立ち、周りの目が気になるものです。
いったい、いつからそんなことを気にするようになるのでしょうか？

じっくり観察しながらゆっくり描くことを指導。
もちろん上手に描けているポイントは、見落とさずに褒めまくります。
簡単なコスモスの絵ですが、今までにない仕上がりになりました。
自信を持った彼女は、今度はウサギにチャレンジ。
模写する上でのポイントをアドバイスすると、これも素直に聞き入れて、
すぐに試します。かなり集中力を要するので「疲れたぁ。」を連発。
「毛、描くの大変。」その言葉にちょっとひらめきました。
「確か両利きだったよね。両手で描けば、速く描けるかもしれないよ？」
この安易な提案に、またもや素直に応じ、両手で絵を描いていきました。
ほぼ毎日描き続けて二週間、両手で描いた、自慢の傑作が完成。
その「根気強さと素直さ」が失われないよう、大切に大切に育てていきたいです。