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密林に眠るマヤの国『グアテマラ』【2016年12月号No.165】


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■ ティカル遺跡

 旅で知り合った僕ら3人は、ベリーズからバスでグアテマラに入り、ティカル遺跡を目指した。『ティカル』は、数多いマヤの遺跡の中でも最大の規模を誇る。グアテマラの密林の中に巨大な5つのピラミッドが聳え、周辺には無数の古代都市の跡が散在する、マヤ文明の遺跡の中でも最高の遺跡だ。密林に溶けこんだような遺跡は、非常に神秘的な雰囲気を漂わせており、人気の無い早朝散歩では、鳥や動物の姿の多さに驚かされる。ティカルは大きさだけでなく、建造物の素晴らしさや神秘性においてもマヤ遺跡の最高峰と言って良い。難点といえば、アクセスがあまり良くないことだが、そのお陰で観光客が少なく、遺跡の神秘性も保たれているのかもしれない。ところが最近は、飛行機を使ったツアーがとても多くなって、観光客も昔に比べて格段に増えたそうだ。ティカルもだんだんその魅力を失っていくのかもしれない。

■ フローレス

 遺跡見学の次に向かったのは、フローレスの町。ここをグアテマラの旅の拠点とし、周辺を見て回った。フローレスは、グアテマラでは3番目に大きな湖『ペテンイツァ』に接する、のんびりとした雰囲気が漂う可愛いらしい町で、ちょっとした路地裏にも期待が膨らむ。ここは、ティカルや周辺観光の要所となる場所だけあって、旅行者向けの小さなホテルやゲストハウスが並んでいるので、宿泊場所に困る事はない。ペテンイツァ湖に浮かぶ『フローレス島』は、歩いて一周できる程の小島で、カラフルな建物が立ち並び、散歩するだけでも楽しい。

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■ ショックな別れ

 僕は、次の目的地をホンジュラスと定めた。大ちゃんと直ちゃんは、グアテマラシティーへ行くこととなった。別れ際に直ちゃんのカメラで記念撮影をした。その直後、直ちゃんが叫んだ。誤操作により、旅の記録を全て消去してしまったのだ。笑うに笑えない話だが『旅の思いでは、写真ではなく、脳裏に刻まなければならない』という良い教訓となった。

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